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より楽な大腸内視鏡検査のために
平成21年7月より内視鏡用炭酸ガス送気装置(UCR)を導入しました。
これまでの大腸内視鏡検査では、患者さまに苦痛を与えることなく内視鏡を挿入することができても、検査中に注入した空気の影響で、検査終了後に腹部の膨満感や不快感を訴える方がおられました。そこで当院ではこの7月より、注入する空気の代わりに炭酸ガス(CO2)を使用することにより検査後の苦痛軽減を可能にしました。炭酸ガスは空気と比較して腸管内で速やかに吸収される特性があります。これにより内視鏡治療のために検査時間が長引いた場合でも、検査後の腹部の張りはほとんど見られなくなりました。
炭酸ガスは腹腔鏡手術の分野で最初に導入されました。大腸内視鏡検査においても注目され、国立がんセンター中央病院でもその有効性、安全性は証明されています。
炭酸ガスの供給はオリンパス社製の内視鏡用炭酸ガス送気装置(UCR)を使用しています。
この装置は昨年6月に発売されたばかりで兵庫県でもまだ数施設でしか導入されていませんが、今後全国的に普及していくものと思われます。
これからもより安全で楽な大腸内視鏡検査を目指して最先端技術を導入していこうと考えています。