浜本クリニック

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消化器内視鏡学会近畿地方会で発表 【2014年11月15日】

『当クリニックにおけるcold snare polypectomyの現状』というタイトルで日本消化器内視鏡学会近畿支部例会にて発表してきました。従来の大腸ポリープ切除は切除の際の出血予防のため、高周波電流(電気メスみたいなもの)を使用していました。確かに切除の際は出血しませんが、1-2%の頻度で切除の翌日から1週間後に出血することがあります。これは電流を流すことによってかえって切除したところに炎症を起こし、大きな潰瘍を作ってしまうためです。これに対してcold snare polypectomy(ポリペクトミー)という切除方法は高周波電流を使用せずに切除するため、切った直後は多少出血しますが、ご帰宅後の出血の頻度が少ないとされています。当院でも2013年12月より10mmまでの大腸ポリープに対してこの手技を導入し、約100人の患者さまに行ってきましたが、お一人も帰宅後の出血は見られません。また、治療後のご自宅での安静も1週間のアルコール制限以外はなく、治療翌日からの仕事も可能です。10mm以上大きなポリープには従来の高周波電流を使用した方法で行っています。

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